ソレはコレ、ココはエコー

はああああ……


メガドラさん、おつかれですね


もしかして、授業でインラインスケートやったせい? って言っても、ターボで走ってすぐにドーン!してたから疲れるほど走ってないでしょ?


いや、実はドーン!してからが大変だったんだ・・・・・・


あ、ドーン!の後に、キラーン!もしてましたよね


そうなんだ。キラーン!したあと、どこぞの海原に放り出されてしまってな


海原!?


しかも、大ダコに襲われそうになって……あやうく、ある一定の層には間違いなく需要のあるシチュエーションになりそうなところだったんだ


ゴクリ・・・・・・


「ゴクリ・・・・・・」じゃないわよ!


やめろ! そういうのはサターンの担当だ! と必死で逃げようとしていたところを……


あたし、そのキャラ付け納得してないからね?


額に星の模様があるイルカさんに助けられたんだ


わー! お色気路線からの突然なファンタジー展開ですね!


助けられたってことは、すぐ岸まで運んで貰えたんでしょ?


甘いな。身体に星を持つ者には重要な使命があると相場が決まっている


確かに! 胸に北斗七星があるマッチョなお兄さんとか!


妙な説得力!


イルカさんは仲間を探しているらしく、私を背中に乗せたまま、西へ東へ、海底遺跡へ・・・・・・


海底ですか! よく生きて帰ってこれましたね


ふむ。そのイルカさん、意外と短いスパンで息継ぎをしていたんでな


普段どうやって海で生活しているのかしら・・・・・・


道に迷ったイルカさんが偶然、コガネチョウの水辺に辿り着いたから良かったものの、あのまま大冒険に付き合っていたらどうなってたことか


そうね・・・・・・。あれ? でも、そのわりには服も髪も濡れてなかったわよね?


ああ、コガネチョウをびしょ濡れで歩いていたら、GGというクールでナウなオシャレヤングたちに声を掛けられたんだ


メガドラさんとはまるで正反対な人たちじゃないですか!


大丈夫だったの・・・・・・?


親切だったぞ。風呂を貸してくれたり、服を乾かしてくれたり。他人の家の屋根の上で跳んだり走ったり、そこらの壁にグラフィティを描いたりもしていたが


惜しい・・・・・・途中までは若者たちの心温まるエピソードだったのに・・・・・・


きっと、その方たちも何か使命があってやってるんですよ! 誰か身体に星ありませんでしたか?


星か・・・・・・裸を見たわけじゃないからわからないが・・・・・・


えー、じゃあこの際、星じゃなくてもいいです! なにか変った目印とかありませんでしたか?


それもう使命持ってるとか関係なくない?


・・・・・・ああ。そういえば、なぜかみんな自分の名前がこれでもか!と大きく描いてある服を着ていたな


なにそれ、シブヤチョウの流行り?


流行りと聞いたら乗らないわけにいきません! 今からみんなで作りに行きましょうよ、名前入りのシャツ!


それは・・・・・・遠慮しておく


うん、ここ大鳥居だしね……


♪チャイム
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